Q. 借金の返済ができなくて、個人再生手続きを利用しようと考えています。借金の他にも市県民税・国民健康保険税・所得税・固定資産税などの税金も滞納しているのですが、個人再生をするとこれらも他の借金と同様に減額されますか。

A. 税金や、悪意で加えた不法行為にともなう損害賠償などは個人再生によっても減額されません。税金の滞納がある場合でも個人再生を利用できますが、税金は減額どころか、延滞金も含めて満額支払わなければなりません。現実論としては、申立前までに、①役所と話し合って、分割納付の取り決めをするか、②滞納分を一括で納付して税金の未払い状態を解消するかのいずれかの方法で、未納税金を処理しておかなければなりません。その分割納付すべき金額があまりに多額だと個人再生の履行可能性に直結しますので、弁護士と相談の上、役所に出向くほうが賢明です。